幼虫をたくさん飼育していると、やはり時折、奇形幼虫に遭遇します。
我が家の6D-5が、2令の時から足先がない奇形幼虫でした。
成虫でいう符節部分にあたる所でしょうか。
6本ともありませんでした。
あ〜、かわいそうに、満足に動けるのか?
と思ってました。
3令に脱皮したら生えてくるかな?
と少し期待しつつ普通に飼育してました。
だいたい奇形の幼虫は途中で落ちるか、
足の場合、加令時に生えてきたり、
超短い足で成虫になったりします。
そして、3令になったのですが、
2令の時と変わらず、足先がないままでした。
こりゃダメかな〜と思いました。
体重も孵化後半年の5/1で62gと、
やはりあまり成長がよくありません。
しかし、弱々しさはなく、がんばって生きてる感がありました。
飼育も他の個体と差別化することなく、
普通に飼育しました。
13ヶ月後に106g、これが最大体重でした。
そして、前蛹に。
前蛹体重91g
まあ、こんなもんだろな〜という感じでしょうか。
足先がないわりには頑張った方でしょう。
サナギになったら足先ないままか、
超短い符節が生えるか、
蛹化不全になるか、
どれかになるんだろうなと思ってました。
そして、サナギに。
なんと、足が奇麗に生えてるじゃないですか!!
どこか問題あるかなとよく見たんですが、
普通に見えます。
符節が健常個体より短いのではないかと疑ったんですが、
そんなに短く見えません。
どうでしょうか、普通ですよね?
しかも、立派なサナギじゃないですか!
奇形幼虫で、前蛹91gだったのに、
胸角太めの美形じゃないですか!
サナギ体長166mmです。
羽化したらおそらく140mm台だと思いますが、
バランスのいい美形個体になるのではないでしょうか。
このサナギを見た時、
「えっ?マジで? うそやん? えっー?」
と声を出していました。
そして、
私は涙してしまいました。(ホントです)
6D-5、足先がなかったのに頑張りました。
カブトムシのサナギを見て涙するとは、
自分でもヤバい奴だなと思います(笑)
しかし、感動しました。マジで。。。
正直言うと、
「落ちるなら、さっさと落ちて、1頭分のスペースを空けてくれ」
と何度も思ってたりも。。。
ヘラクレス飼育、
最後の最後までどうなるかわかりません。
今回学んだ事
最高の飼育技術は、やっぱり愛ですよ!(笑)
今回の6D-5、羽化したらまた記事にしたいと思います。
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